自動車ディーラーなどでクルマを買うときに、提示されるローンに申し込む人は多いだろう。しかしその金利は実は高いことを知っているだろうか。金融系スタートアップのクラウドローン(東京都千代田区)は1月23日から、個人がマイカーローンや教育ローンを組むときに、複数の銀行との間でマッチングするサービスを開始した。
中国銀行、伊予銀行、スルガ銀行、三重銀行、仙台銀行などの個人向けローンと、必要とするユーザーを匿名でマッチングし、有利な条件のローンを使えるようにする。
「実は低金利で融資を受けられることを知らずに、ユーザーは損をしている」。クラウドローンの村田大輔社長は、現在のローンを取り巻く状況をこう話す。自動車ディーラーが提案するローンは、メーカー系列のものが多く、その金利は3〜9%。ところが、銀行が提供するマイカーローンの金利は平均して2%程度だ。中には1%台の金利で借りられるところもある。
現在、自動車販売時などに銀行ローンをセットにして販売してはいけないという、割賦販売法の規制があり、それがユーザーのローンの選択肢を狭めてしまっていると村田氏は言う。年間で約250万台ほどの自動車ローンのニーズがあるが、その9割が金利の高い信販系を使ってしまっている。
さまざまな銀行が自動車ローンを提供しているが、ディーラーはそれを紹介できない。ユーザーが自分で申し込もうと思っても、銀行によって対象地域が異なるだけでなく、自分で個別に申し込みをしなくてはならない。
この状況に風穴をあけようと始めたのがクラウドローンだ。
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