新型コロナウイルスが経営を直撃 「中国人宿泊なら予約キャンセル」「50年間商売してきて初めて」の声インバウンドにも影響(1/2 ページ)

» 2020年02月10日 16時55分 公開
[ITmedia]

 大阪商工会議所は2月10日、「新型コロナウイルス感染症が企業活動に及ぼす影響に関する緊急調査」の中間集計結果を発表した。同商工会議所の会員企業1943社が調査対象で、有効回答数は274社だった。

新型コロナウイルスの影響は?

 新型コロナウイルスの拡大による経営への影響を質問したところ、「現在のところマイナスの影響は出ていないが、今後生じる可能性がある」(43.4%)という回答が最も多く、「現在、今後とも、特にマイナスの影響は生じないと思う」(23.0%)、「すでにマイナスの影響が出ている」(16.1%)と続いた。

 「すでにマイナスの影響が出ている」もしくは「現在のところマイナスの影響は出ていないが、今後生じる可能性がある」と回答した163社を対象に、具体的な影響を質問した。すると、「中国からの部品、原材料、商品などの調達・輸入に支障」(41.7%)という回答が最も多く、「中国の物流網が停滞し、仕入れ、納入、配送に支障」(29.4%)、「中国での製・商品の生産に支障」(22.7%)、「輸出入の停滞による日本国内での減産、出荷の調整」(22.1%)と続いた。

経営への影響があると回答した企業の割合

 従業員への罹患(りかん)を防ぐための労務管理対策はどうしているのか。最も多かった回答は「感染予防の徹底(手洗い、マスク着用奨励など)」(72.3%)で、「感染症に関する情報収集・従業員への注意喚起の実施」(69.0%)、「衛生用品(マスクなど)・医薬品の備蓄」(42.7%)、「中国出張の自粛・禁止」(24.1%)と続いた。

従業員への罹患(りかん)を防ぐための労務管理対策
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