ローソンのEXILE監修レモンサワーが異例のヒット 強気の「220円」でも最速で100万本を販売レモンサワースクワッド(2/2 ページ)

» 2020年02月13日 17時03分 公開
[昆清徳ITmedia]
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売れ方は異例尽くし

 レモンサワースクワッドの発売日が初めて告知されたのは、2019年12月31日〜20年1月1日にかけて開催されたLDHのカウントダウンライブの場だという。

 ファンに向けて告知した効果はどうだったのか。発売初日の客層を会員カードで分析したところ、ローソンで過去1カ月にアルコールを購入していない客が半分を占めていたという。また、コンビニでは通常アルコールのケース売りはしていない。しかし、販売構成比の約4%がケース売りを占めていたという。担当者は「ファンの方がわざわざ店に問い合わせたからではないか。ケースでこれだけ買われたことはほとんどない」と説明する。

 発売初週、女性客の比率は約7割だった。リピート率が高く、翌週以降も女性客の割合は6割強をキープしているという。また、徐々に男性客の比率が高まっている。ファンがSNSで「おいしい」などと投稿し、それを見たファン以外のお客が購入している可能性があるとローソンは見ている。

 商品の買い合わせにも特徴がある。通常のチューハイは珍味などと一緒に購入されることが多い。しかし担当者は「レモンサワースクワッドはカルピスウォーターやコーラなどと一緒に購入されている。また、デザートと一緒に購入するお客さまもいる」と説明する。

商品を育成したい

 4〜5年前からレモンサワーが注目されている。レモンを気軽に摂取できる“健康感”や、糖質オフブームが背景にある。また、店側にとってもレモンサワーはアレンジしやすいので、メニューの個性が出せるというメリットがある。コカ・コーラボトラーズジャパンが1月に「檸檬堂」の出荷を一時期取りやめていたことからも分かる通り、レモンサワーは勢いのある分野だ。

 ローソンの担当者は「プロジェクトがスタートしてから商品化まで2年近くかかっている。販売目標を追うのではなく、ブランド認知を高め、商品を育成したい」と意気込んだ。

檸檬堂は一時出荷を取りやめるほどヒットした(出所:檸檬堂公式Webサイト)
宝酒造、ローソン、LDHの担当者
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