「2019年下半期に流行ったアイテム(フード、コスメ、エンタメなど)」は、東西ともに上位から「鬼滅の刃」「あな番」「天気の子」という結果になった。
「鬼滅の刃」は、「生殺与奪の権を他人に握らせるな」など、まねしたくなる印象的なせりふがTikTokやプリクラの加工で「ミーム」(TikTokのダンスに代表されるような、オリジナルにアレンジを加えながらまねて投稿されることで広がっていくコンテンツ)として広がり、新規ファンが急増した。20年には劇場版の公開も決定していて、引き続き注目を集めそうだ。
「ヒプノシスマイク」は男性声優キャラによるラッププロジェクトだ。19年の下半期は、関西を舞台にした派生グループが新たに誕生したことでさらに話題となった。
19年下半期のランキングは、トップ5全てがエンタメコンテンツだった。コンテンツの内容やキャストの魅力はもちろん、SNS投稿で「まねしたくなる」キャッチーな要素と、「まねできる」リアリティーのあることが、共通するトレンド要因となっている。
「2019年下半期に流行ったスポット」ランキングでは、19年上半期の調査で東西ともに1位となった「タピオカ屋」が、引き続き1位に輝いた。下半期のタピオカ市場は、芸能人やインフルエンサーがプロデュースする店舗が続々登場し、スシローやドトールといった大手外食チェーンがメニュー化。また、グミやチョコレートといったドリンク以外の商品が誕生するなど、新しい動きが多く見られた。
その他にランクインした東京ディズニーランドなどの各テーマパークは、以前の調査でも安定して票を集めているが、19年下半期は女子高校生たちの楽しみ方に大きな変化があった。これまでは写真映えする「フォトジェニック」なフォトスポットで静止画を撮影・投稿するのが定番だった一方、最近はアトラクションの待ち時間や移動時間、買い物中や食事中といった「ムービージェニック」な動画投稿をする女子高校生が増加している。
西の2位、東の4位となった「インスタ映えカフェ」も、これまでのカラフルで可愛らしいトーンからベージュ系でおしゃれなトーンへと「インスタ映え」の定義が変化。一方で「インスタ映えカフェ」と同様に連続上位をキープしていた「スターバックス」がランク外となり、女子高校生たちの放課後の定番スポットが「スタバ」から「タピオカ屋」にシフトしたことがうかがえる結果となった。
「2019年下半期に流行したアプリ」については、東では「Instagram」、西では「TikTok」が1位となり、18年と同じ結果になった。「SNOWそっくり診断」は、AIが似ている有名人を診断するアプリだ。アップロード画像から診断できる点、比較画像でアウトプットされる点が従来の診断系アプリと大きく異なる。これによってTikTokと同様、“あざとい”写真を投稿しやすくなるという理由で流行した。
20年にはどんなトレンドが巻き起こるのか――。
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