Visaが国内でも非接触のタッチ決済を一気に普及させようとしている。2月19日に都内でイベントを開いたビザ・ワールドワイド・ジャパンは、非接触決済の標準規格NFC Type A/Bを使った「Visaのタッチ決済」をアピール。「米国と日本以外では、Visaネットワークを使った取引の半分が非接触決済だ。安全でなければいけないし、世界共通でなければいけない。(日本でも)非接触決済が増えることが大事」だと、スティーブン・カーピン社長は訴えた。
Visaブランドのクレジットカードは、国内で1億6000万枚発行されているが、うち2019年末時点で1900万枚が非接触決済に対応。現在は2000万枚を超えているという。1年で3.8倍に伸びた。
利用できる店舗も、徐々に増加してきている。加盟店端末数も、1年で3.8倍になったという。18日には、セブン-イレブンが各ブランドの非接触決済への対応を発表したばかり。3月中にはイオングループ各社も対応を果たす予定だ。「インフラが揃おうとしている」(カーピン社長)
キャッシュレスの進展というと、大々的なキャンペーンもあってPayPayなどのコード決済のイメージも強い。しかし、「キャッシュレス支払い手段として90%がクレジットカードを使っている」とカーピン社長は話す。
「日本でキャッシュレスが普及しないおは習慣のせいではない。混乱していて分かりにくいからだ。数多くの決済方法があり複雑化している」。カーピン社長はこう話し、スマホ決済が普及していっても、タッチ決済を活用することでクレジットカードが主流であり続けることをアピールした。
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