吉野家は3月5日から全国の店舗で「牛の鍋焼き定食」(税別598円、以下同)と「牛の鍋焼き御膳」(648円)を期間限定で発売する。牛肉と玉ネギを鉄鍋で焼き上げるのは初の試み。
牛の鍋焼きは、牛肉(ショートプレート)と甘みの強い玉ネギを煮上げてから、新たに開発した特製生姜ダレと一緒に鉄鍋で香ばしく焼き上げる商品。火が付いた五徳の上に鉄鍋を置いた状態でお客に提供する。
牛肉は「牛丼 大盛」の牛肉の量と同量、玉ネギは「ねぎだく牛丼」の2倍の量をそれぞれ使用している。隠し味には牛丼のタレが入っており、白ワインの風味がほのかに感じられるという。新商品のアピールポイントは、牛肉や玉ネギの焼き具合によって、味わいや食感が変化すること。
近年、吉野家は商品開発において新たな試みを続けている。例えば、2019年5月にはライザップと共同開発した「ライザップ牛サラダ」(500円)を投入しているが、同商品は発売から74日目で販売数が100万食を超えるヒットとなった。また、同年10月には初めて外部の料理人とコラボレーションして開発した「麻辣牛鍋膳」(748円)も発売している。
また、20年1月からは定食メニューを強化するため、期間限定で「夜割」を実施したり、おかわり無料サービスの実施時間帯を24時間に拡大したりしている。
吉野家は、3月4日にメディア向け発表会で、牛の鍋焼きの魅力をアピールする予定だった。しかし、政府が新型コロナウイルス感染拡大防止のため、不特定多数の人が集まるようなイベントを自粛するよう要請したことを受けて、発表会が中止された経緯がある。商品の魅力をアピールする機会を逸した牛の鍋焼きはお客からの支持を得られるか。
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