東京メトロと東京都交通局は3月18日、東京五輪・パラリンピック開催期間中の混雑を緩和するため、競技会場最寄り駅などの「混雑予想」を公開した。混雑が予想される場所と時間帯の情報を提供することで、時差通勤などに活用してもらう。
公開を始めた「混雑予想」
混雑予想を公表したのは計31駅。競技会場最寄り駅が「青山一丁目」「九段下」「外苑前」「北参道」「明治神宮前〈原宿〉」「有楽町」「新木場」「豊洲」「辰巳」「国立競技場」「両国」「光が丘」。ライブサイト・パブリックビューイング最寄り駅が「日比谷」「新宿」「代々木公園」「霞ケ関」「桜田門」「上野」「池袋」「都庁前」「泉岳寺」。また、乗り換えなどにより混雑が予想される駅として「日本橋」「新橋」「大手町」「新宿三丁目」「月島」「六本木」「茅場町」「永田町」「赤坂見附」「銀座」も公開している。
混雑予想は、東京メトロの「東京2020大会特設ページ」と東京都交通局の「地下鉄関連情報」でそれぞれ公表している。
各駅について、構内の立体地図を掲載し、改札や出入り口などの位置を示した上で、それぞれの箇所の混雑度を30分単位で表示する。混雑度は2段階で示し、橙色は「混雑している」、赤色は「とても混雑している」を表している。
7月27日、日本橋駅の混雑予想(出典:東京メトロ)
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