三菱自動車は4月16日、新型「eK」など軽自動車計4車種14万682台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。エンジン制御装置に不具合があり、最悪の場合、ブレーキを踏んでから停止するまでの距離が長くなる恐れがあるという。
対象車種はeKのほか、「eK SPACE(スペース)」、日産自動車に供給している「DAYZ(デイズ)」「ROOX(ルークス)」の4車種。eK、デイズは2019年3月に発売、eKスペース、ルークスは20年3月に発売した新型モデルとなる。製造期間は19年3月〜20年3月。
エンジン制御装置(ECU)の不具合は、発電機の制御ロジックが不適切だったことで発生。バッテリーの充電率が低い状態で、冷機始動直後に走行したり長い下り坂を走行したりすると、エンジンの負圧が低下する場合がある。そうなると、ブレーキ倍力装置への負圧供給が不足して、最悪の場合、ブレーキペダルの操作力が増大して制動停止距離が長くなる恐れがある。
対象の全車両について、エンジンECUの制御プログラムを対策仕様に書き替える。これまでに17件の不具合が報告されているという。
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