原宿への「遊びの外出」激減、でも「通勤」は減り切らず……通行量データで判明独自分析で迫る(1/2 ページ)

» 2020年04月20日 08時00分 公開
[服部良祐ITmedia]

 新型コロナウイルスの拡大食い止めのため、各地で外出自粛が叫ばれている。AI(人工知能)関連ベンチャーのIntelligence Design(東京・渋谷)が、都心の繁華街で外出自粛下における人の通行量を定点観測したところ、遊びに出掛ける休日で特に減少率が高まっていることが分かった。

 一方で平日、特に出勤時間帯では減少率が比較的低くなっている結果も明らかに。緊急事態宣言を受けての外出自粛。やはりオフィスへの出勤をどれだけ減らせるかがカギになりそうだ。

photo 外出自粛要請後、若者の街・原宿の意外な人手の変化が明らかに(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

休日は平時の14%まで減少、しかし……

 今回の分析では東京の原宿/明治神宮前エリアを定点観測したデータを活用。平常時は若者の人出が多い繁華街であると同時に、オフィスも集中するエリアに当たる。

 Intelligence Designの通行量調査サービス「IDEA counter」を使用し、明治通り沿いのあるビルに設置したカメラの撮影データを元に、AIの画像認識技術を用いることで通行者数をカウントした。ちなみに、通行人の顔画像などは匿名化することで保存していない。

 まず、外出自粛要請前の3月16日の週の平日における平均通行者数を100%として、その後どの程度まで減少したのか算出した。週末である4月の4・5日は24%、11・12日では14%まで減少しており、平常時は若者が多く遊びに来る原宿で外出自粛が進んでいる結果となった。

photo 原宿/明治神宮エリアで観測した1日当たり通行者数。3月16日週の平日平均を100として推移を算出(Intelligence Designの「IDEA counter」で分析)
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