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» 2020年06月03日 05時00分 公開

“アベノマスク”は不要? アパレル大手の夏向けマスクが軒並み好調なワケ長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/5 ページ)

[長浜淳之介,ITmedia]
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三陽商会も参入

 三陽商会は5月29日、「オリジナル布製マスク」を自社公式オンラインストアで発売し、予定していた1000セット(2枚組)を1時間で完売した。これは、福島市と青森県七戸町の自社工場で生産されており、顔にフィットする立体裁断と、サイズ調節ができるひものアジャスター機能が特徴。

三陽商会のオリジナル布製マスク、第2弾イメージ(出所:三陽商会通販サイト)

 6月中旬には第2弾を発売予定だ。第1弾と同じ縫製で、表地には洋服と同じ多彩な色・柄の生地を、裏地に抗菌ダブルガーゼをそれぞれ使用する。季節の装いを楽しめるファッション性の高いマスクを、今後販売していく。

 また、ミズワン(大阪市)、イオングループのコックス(東京都中央区)、ボトムを中心に製造するアパレルアイ(広島県福山市)なども、接触冷感をうたったマスクを企画。いずれも自社ECサイトで販売しており、機能優先で開発しているのが特徴である。今後はファッション性が高まっていくことが期待される。

紳士服メーカーも参入

 紳士服メーカーもマスクに続々と進出し、機能性で勝負している。

 AOKIでは5月1日から、オンラインショップで「抗菌・洗えるマスク」を販売。これは、3層構造になっており、外層は飛沫防止の撥水加工、中層と内層は抗菌加工が施されている。米国では医療用として使用されている。

 米国繊維科学技術・染色技術協会の認可を取得しており、抗菌効果は30回洗濯しても持続する。また、肌にやさしいストレッチジャージ生地を使用し、日本人の顔に合わせた立体縫製となっている。これまでに3回の抽選販売を行っているが、1枚あたり200円ほどと安価なので、支持されている。今後は、夏用マスクの展開も予定している。

AOKI、抗菌・洗えるマスク

 青山商事も、抗ウイルス、抗菌、消臭、防汚を兼ね備えた「TioTioプレミアム 洗える立体マスク」を5月27日に発売。同社ECサイトで抽選販売している。「TioTio」はサンワード商会の登録商標で、悪臭や細菌類を破壊分解する抗菌・消臭剤だ。

青山商事、TioTioプレミアム 洗える立体マスク(出所:青山商事通販サイト)

 素材は、表地がニット(ポリエステル95%、ポリウレタン5%)、裏地はポリエステルムース。中央シーム入りの立体的デザインで、耳ひもは調節可能。サイズは3種あり、色は白。価格は590円で1人10枚まで購入できる。抽選は4回実施し、国産と中国製で20万枚ほどを販売する予定だ。

 6月4日に公開する後編では、アパレルメーカー以外でマスクに参入する動きをレポートする。

著者プロフィール

長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。


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