「ごはんおかわりロボ」「八百屋併設」 コロナ対策に知恵を絞る外食チェーンの取り組み続々長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/6 ページ)

» 2020年06月16日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

 5月25日、緊急事態宣言が全面解除され、4月から休業していた飲食店が1〜2カ月ぶりに続々と本格的に営業を再開している。

 営業再開にあたり、各チェーンは「新しい生活様式」に対応。感染リスクを回避するさまざまな施策を打ち出している。ソーシャルディスタンスに基づいて席数を減らし、テーブルとテーブルの間を1メートル以上空ける。カウンターは、詰めて座らないように隣席を使用禁止にする。こういった対策は、4月1日にスターバックスコーヒー・ジャパンが行って以来、今はほぼどのチェーンでも実施している。スターバックスでは独自の施策として、マグカップ、タンブラー、ステンレスのナイフやフォークによる商品提供を休止。使い捨ての紙やプラスチック製品を使うといった対応も行った。

席数を減らして営業しているスターバックス

 各チェーンは感染予防として、店員はマスク着用やうがい・手洗いの徹底、体温測定など健康チェックの習慣化、ドアノブなど多くの人が触る場所の小まめな消毒、換気システムの導入や出入口の開放、会計時のトレーまたは自動精算での金銭受け渡しを実行。お客には、ソーシャルディスタンスに加えて、入店時の手指アルコール消毒など衛生面の注意を呼び掛けている。

はま寿司では、今はタッチパネルで注文した寿司のみを流している。

 こういった対策だけでなく、居酒屋の鳥貴族は“小型店”を導入し、ワタミは唐揚げや焼き肉の新業態を開発した。定食屋のやよい軒はご飯のおかわり用にロボットを導入。大戸屋は冷凍食品に進出。回転寿司のはま寿司とかっぱ寿司は、タッチパネルで注文品だけがレーンに流れるように変更。このように、各社は知恵を絞ってお客を取り戻そうと懸命だ。

 飲食チェーンは新しい生活様式にいかに対処したか。紹介していきたい。

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