攻める総務

いま再び注目を集める「社内報」 紙にとどまらない、活用のポイント「読まれない」「思い付かない」の改善法(4/4 ページ)

» 2020年07月13日 05時00分 公開
[鬼頭勇大ITmedia]
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 浪木氏は、「アプリ形式」の社内報がおすすめだと話す。アプリ形式であれば、プッシュ通知を送信できるため、コンテンツを更新したときに、リアクションが期待できるのだという。

 また、「読まれない」以外にも、「どんなコンテンツを発信すればいいのか分からない」と悩む担当者もいるだろう。そんなときは、「ABCD」で考えるとよいのと浪木氏は話す。

 ABCDは、「An IDEA」「BUSINESS」「CULTURE」「DATA」の4単語の頭文字を表している。「An IDEA」は、経営理念や行動指針など、企業の理念。「BUSINESS」は、企業の事業内容や実務のノウハウなど。「CULTURE」は、社風や社員の人となりが分かるようなコンテンツで、「DATA」は福利厚生や歴史といった、企業のハード面に関するコンテンツだ。

コンテンツづくりは「ABCD」を参考に(提供:ウィズワークス 転載厳禁)

 「常にアンケートなどで反応を分析し、どんなコンテンツが自社の社員に“ササる”のか、意識することが重要」と浪木氏は話す。長く社内報を続けている企業などでは、これまでの“ハコ”に合わせてマンネリ的にコンテンツを発信してしまうことも多い。しかし、それでは読む人に飽きが生じてしまい、せっかくの社内報が無駄になってしまう。このABCDを参考に、あらゆる方面の情報を発信することを意識し、社内報を最大限に生かせるようにしたい。

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