ディスコが8月7日に発表した、同月1日時点の2021年卒予定学生の内定率は83.7%となった。さらに、就活の難易度について約6割の学生が「厳しい」と回答しており、前年の同調査での比率を大きく上回る結果となった。
コロナ禍による企業の採用活動の縮小や遅れが、売り手市場だった新卒採用にも大きく影響しているとみられる。特に学生の感じる難易度上昇について、同社の担当者は「(内定を持つ学生でも)志望した会社から必ずしも内定をもらえてないケースが増えた可能性がある」と分析する。
調査はディスコが8月1日〜6日にかけて、学生モニター約1200人(大学4年、理系のみ修士2年含む)にネット上で実施した。
8月1日時点の内定率は83.7%となり、前年同期を4.5ポイント下回った。就活を終了した学生(複数内定を持ち就職先は未決定の人含む)は全体の75.1%で、前年同期よりやはり5.7ポイント下がった。
一方で就活を継続する人は、内定のある学生も含め2割強という結果になった。コロナ禍を受けた企業の採用活動の縮小・混乱を受け、内定率の低下だけでなく、「内定はあるものの、必ずしも希望通りでない」学生が増えているとみられる。
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