東急及び東急電鉄の意図として、銀行口座やクレジットカードを持たない若年層や、現金派の利用者を中心にチャージできる環境を整えることで、キャッシュレス化を推進したい狙いがある。一方で交通系ICカードとのカニバリズムが起きるが、キャッシュレス社会の推進のためには寄与できるものであり、肯定的に考えたい取り組みであろう。
この取り組みに対し、事業担当者の八巻善行氏は「地域の現金の取り扱い拠点として本サービスおよびキャッシュアウト・サービス(後述)を通じて、沿線住民のみなさまの利便性向上に貢献していきたいと考えています」とサービス発表の際にコメントしている。
また八巻氏は「本サービスで券売機に投入された1000円札などの紙幣は、他の券売機サービスで必要な『お釣り』として再利用されます。本サービスの利用拡大により駅係員による券売機のお釣り補充業務を減らし、業務の効率化にもつながるよう目指します」という。
このあたりがポイントなのだろうな、と感じられる。それでは、この取り組みの前史である、「キャッシュアウト」サービスとはどんなものだろうか。
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