攻める総務

今こそ「腕の見せ所」 第2波が到来したコロナから、総務は会社をどう守る?「総務」から会社を変える(2/4 ページ)

» 2020年09月02日 05時00分 公開
[豊田健一ITmedia]

感染ルートをつぶすことを考える

 総務としては、新型コロナウイルスの感染がどのようなルートで拡大していくのか。まずはこの点を把握することが必要になる。ルートの一つは当然、感染者からの咳やくしゃみの「飛沫」を直接吸い込むことにより感染する「飛沫感染」ルートだ。無症状感染者も存在することから、誰であってもマスクを着用し、この飛沫感染ルートをつぶしていくことが求められる。ウイルスが飛沫により拡散することを防ぐとともに、それを直接吸い込むリスクを避けることもできる。

 さらに、飛沫がモノに付着することで、それを他の人が触ることでの「接触感染」の防止も必要だ。接触感染は、モノに付着したウイルスが手につき、その手で目・鼻・口を触って感染するルート。もちろん、小まめな手洗いも手についたウイルスを目・鼻・口に付けないために有効だし、感染者の手についたウイルスをモノに付着させないためにも有効となる。

出所:ゲッティイメージズ

 繰り返しになるが無症状感染者も存在するので、マスクの着用だけでなくモノの消毒、つまり消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムによるマメな消毒が有効になる。多数の接触が想定される、ドアノブ、共用備品・機材、の小まめな洗浄、消毒が必要となるだろう。人と人との接触頻度を減らす、オフィスレイアウトの変更なども十分対策となる。とはいえとにかく、手洗い・消毒をする前に、安易に目や鼻、そして口に触れない、これが接触感染ルートをつぶす原則であることを強調したい。

 もう一つ、忘れられがちだが免疫力の低下を防止することも覚えておきたい。一般に、免疫力が低下することにより感染リスクが高まるといわれている。そのためには、睡眠の確保、食事、適度な運動、そして、ストレス解消が必要だ。免疫力は、若いうちがピークで40代、50代と年齢を重ねるほどに減少する。年齢が高い人ほど、この免疫力の維持が重要となる。

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