トヨタ自動車は9月8日、中古車をオンラインで注文できる「トヨタ中古車オンラインストア」をオープンした。まずはトヨタ販売店が取り扱う約200台を対象とし、見積もりから契約までオンラインで提供する。新型コロナの影響もあり、対面なしの販売方法が求められる中、「国内メーカーとしていち早くオンラインサービスを始める」(同社)という。
トヨタが「トヨタ中古車オンラインストア」を開設
利用者がオンラインストアで希望のクルマを選び、オプション・支払い方法(口座振り込みか分割払い)などを入力すると、自動で見積もりが作られる。注文を確定するとメールが届き、契約が完了。支払い、必要書類の郵送などを済ませると、約2〜3週間後に店舗でクルマを受け取れる。
対象車種はコンパクトカー、ミニバン、SUV、HVなど。当初は関東・中部・関西の販売店が取り扱うクルマに限るが、2020年内には全国展開を予定している。
トヨタによると、ネット通販が普及する中、顧客から「忙しい日中に店舗へ行くことなく、好きなタイミングで購入したい」という要望が高まっているという。新型コロナの影響で、「対面の商談なしでクルマを買いたい」という声もあり、新サービスを始めた。
将来は、トヨタの新車もオンラインで販売する方針だ。
- トヨタの大人気ない新兵器 ヤリスクロス
ついこの間、ハリアーを1カ月で4万5000台も売り、RAV4も好調。PHVモデルに至っては受注中止になるほどのトヨタが、またもやSUVの売れ筋をぶっ放して来た。
- 象が踏んでも壊れないトヨタの決算
リーマンショックを上回り、人類史上最大の大恐慌になるのではと危惧されるこの大嵐の中で、自動車メーカー各社が果たしてどう戦ったのかが注目される――と思うだろうが、実はそうでもない。そして未曾有の危機の中で、トヨタの姿は極めて強靭に見える。豊田社長は「トヨタは大丈夫という気持ちが社内にあること」がトヨタの最大の課題だというが、トヨタはこの危機の最中で、まだ未来とビジョンを語り続けている。
- トヨタの決意とその結果
残念ながらリーマンショックまでの10年間、トヨタは調子に乗っていた。毎年50万台水準で増産を続け、クルマの性能を無視してまで工数を削っていった。しかし結果、リーマンショックの時は15%の生産ダウンで、4600億円の赤字を計上した。そこからカイゼンを積み重ねたトヨタは、コロナ禍にあっても四半期で黒字を保てるほどの強靭(きょうじん)化を果たした。
- トヨタがクルマの定額サービス 月額4万円台から
自動車業界にもサブスクリプションモデルの波が――。トヨタ自動車はクルマの月額定額サービスを2月6日から開始する。複数のレクサスの乗り換えなども可能だ。
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