9月新車販売、トップは「ヤリス」 「N-BOX」を上回るトヨタの新型車が好調維持

» 2020年10月06日 14時37分 公開
[ITmedia]

 9月の国内新車販売台数は、軽自動車を含めた全体のトップがトヨタ自動車の小型車「ヤリス」だった。8月まで9カ月連続で1位だったホンダの軽自動車「N-BOX」を上回り、唯一2万台を超えた。

9月の新車販売でトップだった「ヤリス」

 10月6日、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が速報値を公表した。

 トップのヤリスは2万2066台を販売した。2月に新型車として発売され、好調を維持している。8月末にはSUVモデル「ヤリスクロス」も発売となった。軽を除く登録車の中では、4〜9月の販売台数でも1位だった。

 2位はN-BOXで、前年同月比34.6%減の1万8630台だった。前年よりも大きく落ち込んだが、前月(8月)と比べると28.4%増となっており、回復の兆しもみられる。3位はスズキの軽自動車「スペーシア」で、1.0%減の1万5592台。前月と比べると47.4%増加した。

 4位はトヨタ「カローラ」。22.9%増の1万3579台と、新型効果が継続している。5位もトヨタの新型SUV「ライズ」で、1万3077台を販売した。

 5位はダイハツ工業の「タント」で、45.6%減の1万1897台だった。新型効果が大きかった前年と比べると苦戦している。6位は日産自動車が3月に発売した軽自動車「ルークス」で1万736台。コロナ禍での発売となる逆風が吹いていたが、9月は1万台を超え、前月よりも72.9%伸びた。

日産の新型「ルークス」

 7位はトヨタの「アルファード」で、60.0%増の1万436台。8位はダイハツ「ムーヴ」で、33.3%減の8999台。9位にはトヨタが6月に新型モデルを発売した「ハリアー」が入り、2.3倍の8979台だった。10位はホンダの「N-WGN」で、4.2倍の8977台だった。

 また、4〜9月の新車販売台数も発表。1位はN-BOXで、前年同期比33.4%減の9万612台。2位はヤリスで7万9400台。3位はスペーシアで、21.8%減の6万2399台だった。新型コロナウイルスの影響により、好調な新型車以外は落ち込みが目立った。

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