では、なぜこの世界的に定着しているロゼワインが日本では人気がないのか。
それは、日本における初期の印象によるものであろう。
日本でロゼワインが出回り始めたころは、甘口のフランス産が主流だった。そのため「子どもっぽい印象」「お酒があまり飲めない女性が飲むもの」と見なされ、食事に合わせにくいというイメージが定着したのではないか。料飲シーンも、食前酒やお花見シーズンに楽しまれる期間限定のワインといった要素が強い。
飲食店においても、一部の店舗を除いてロゼワインの選択肢が少ないことも否めない。白ワインや赤ワインは、ワインリストに多くの銘柄が並ぶ。そして、産地、辛口、重め、すっきり……といったように、好みに合わせてセレクトする環境が整っている。
最初の印象が「甘口ワイン」であり、料飲シーンも限られており、その入口が狭かった。選択肢が広がらなかった結果、世界に後れを取ってしまったのではないだろうか。
一方で、トレンドに敏感な人や海外移住経験者、海外旅行経験が豊富な人たちは、日本においても料理やシーンに合わせてロゼワインを大いに楽しんでいる。
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