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» 2020年10月14日 08時00分 公開

瀕死の観光産業を救うか? GoToで注目される「ずらし旅」とはコロナで生まれた新しい旅の形(2/4 ページ)

[村田和子,ITmedia]

旅の二次交通「自転車」

 ここ数年、MaaS(Mobility as a Service)の実証実験が各地で行われ、自転車は旅の二次交通として注目を集めていた。MaaSとは、マイカー以外の公共交通機関である、バス、電車、タクシー、自転車などを、シームレスに結び付け便利に使えるようにする取り組みのことだ。

 小回りが利く自転車は、「歩くと微妙に遠い」「公共交通機関はあるが、本数が少ない」など移動の隙間を埋めるシチュエーションでの利用ニーズが高い。コロナで、特に地方の公共交通機関を維持することが今後難しくなることも予想され、生活や旅先での移動手段として自転車の役割は大きくなりそうだ。

 ドコモ・バイクシェアの堀清敬社長によると、コロナ禍になり、バイクシェアの稼働は好調だという。4月〜8月の電動自転車の平均利用回数は対前年120%で推移し、利用に際して必要な新規会員登録者数は対前年130%にのぼる。三密を避けるため「通勤で自転車の利用者が増えた」という報道もみかけるものの、東京・大阪など大都市圏での同社の時間帯ごとの稼働状況からみると、意外にも「平日の朝夕、通勤時間帯の利用減少が顕著に出ています。テレワークが浸透したことで通勤する人そのものが減っているのが要因だと推測しています」(同社広報)とのことだ。

 通勤する人の中での自転車利用の割合は増加傾向と思われるが、全体数は減少しているという。その減少分を補い順調な推移を支えるのが土日利用の増加だ。「理由の分析はまだ十分に行っていませんが、買い物や近くの公園など、自宅を中心としたおでかけ需要が増えているのは間違いないと思う」と堀社長は語る。バイクシェアの走行記録はデータ化されており、将来に向けての分析も今後行っていく予定だ。

phot ドコモ・バイクシェアの堀清敬社長

 発表会の壇上には、ドコモ・バイクシェアのノーマルな赤色の電動自転車とともに、「ずらし旅」の特別仕様である、黄色と白色の電動自転車が並んだ。よく見ると細部に新幹線のデザインが施されていて、黄色はドクターイエロー、白色はN700Sをイメージしたデザイン。ユニークで鉄道ファンならずとも興味がそそられる。これらは東京・大阪にそれぞれ1台配置されるが、どこで貸し出しがあるかなどはアプリ上では分からず、ずらし旅仕様のレアバイクに出会えるかどうかは、運にかけるしかなさそうだ。

phot 発表会の壇上には、ドコモ・バイクシェアのノーマルな赤色の電動自転車とともに、「ずらし旅」の特別仕様である、黄色と白色の電動自転車が並んだ
phot 駐車されているイメージ

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