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» 2020年10月14日 08時00分 公開

瀕死の観光産業を救うか? GoToで注目される「ずらし旅」とはコロナで生まれた新しい旅の形(3/4 ページ)

[村田和子,ITmedia]

アフターコロナ時代を見据えて

 また、コロナ前は外国人旅行者にも人気があり、「旅行会社が実施する都内の自転車ツアーでの利用も多かった」(堀社長)という。現在ツアー催行はなく、一日乗り放題のパスも販売数はコロナ前より減少している。それだけにJR東海とのコラボレーションは「観光利用を復興させるチャンスで、大いに期待している」(堀社長)という。

 「動力が人力」である自転車は、健康志向、環境への配慮という観点からも魅力あるコンテンツだ。単なる移動手段としてだけではなく、自転車に乗ることが目的の旅(サイクリング)は旅のトレンドとなっており、瀬戸内海のしまなみ街道は海外でも知名度が高く、多くの外国人観光客で賑わっていた。筆者も旅先で自転車をよく利用するが、風光明媚な観光地を楽しむ方法として、都市観光の足として、自転車活用の伸びしろは大きいと考える。

 JR東海の会見後の質疑応答では、金子社長が自身のずらし旅を披露。「混雑している日中ではなく、時間をずらして早朝の京都嵐山での竹林散歩」「人気が集中する紅葉ではなく、時期をずらして新緑の青もみじ鑑賞」に加え、「自転車での旅はぜひとも挑戦したい」と語った。理由は「見える景色がかわりそうだから」だという。車とも歩きとも違う自転車での旅は、土地を深く味わい、さまざまな発見をし、寄り道をするにはちょうど良いスピード感だ。子どもから年配の方まで楽しめる気軽さもある。

 「決まったコースの旅ではなく自分なりの旅、他の人が経験したことのない旅は プランを練る時も楽しく、人と違う経験は誰かに伝えたくなる。そんな経験をするきっかけにしてほしい」(金子社長)といい、JR東海の「ずらし旅」のWebサイトでは、「ずらし旅アドバイザー」が、人とは違う独自の(ずらした)視点で旅のこだわりや楽しみ方を伝える。一般からもアイデアを広く募集しシェアをしていくという。

phot 自身のずらし旅を披露するJR東海の金子社長
phot 京都で「グルメタクシー」として客の嗜好に合わせて行き先をカスタマイズし、京都グルメ旅を案内する岩間孝志さんは、『12時におやつ、3時にごはん旅』を提唱

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