トヨタ、「ノア」「ヴォクシー」など21万台リコール 走行中エンストの恐れ燃料ポンプに不具合

» 2020年10月29日 10時43分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は10月28日、ミニバン「ノア」「ヴォクシー」など計39車種21万363台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。燃料ポンプに不具合があり、走行中にエンストする恐れがあるという。

トヨタ「ノア」(出典:トヨタ自動車)

 リコール対象車種はノア、ヴォクシーのほか、「エスクァイア」「アルファード」「ヴェルファイア」「クラウン」「ハイエース」「レジアスエース」「カムリ」「ランドクルーザープラド」「ハリアー」「ランドクルーザー」「センチュリー」「トヨタ救急車」「クラウンパトロールカー」、レクサスブランドの「RX300」「RX450h」「RX450hL」「NX300」「ES300h」「IS200t」「IS300」「IS350」「IS300h」「LS500」「LS500h」「LC500」「LC500h」「GS200t」「GS300」「GS350」「GS300h」「GS450h」「LX570」「RC200t」「RC300」「RC350」「RC300h」 、ダイハツ工業にOEM供給した「アルティス」の計39車種。製造期間は2017年10月〜19年12月。

 対象車両では、低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)の成形条件が不適切だった。そのため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。変形すると、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中にエンストに至る恐れがある。

 20年3月にリコールを届け出た不具合だが、対象を拡大する必要があることが分かったため、再び届け出た。

 改善措置として、対象全車両の低圧燃料ポンプを対策品と交換する。これまでに109件の不具合が報告されている。

不具合の発生箇所(出典:国土交通省

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