日産「セレナ」11万台リコール CVTに不具合、走行できなくなる恐れ変速機構が破損する可能性

» 2020年07月03日 14時43分 公開
[ITmedia]

 日産自動車は7月2日、ミニバン「セレナ」など計2車種11万1546台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。変速機の制御プログラムに不具合があり、走行できなくなる恐れがあるという。

日産「セレナ」

 リコール対象はセレナと、スズキにOEM供給する「ランディ」。製造期間は2012年7月〜13年12月。

 対象車両は、無段変速機(CVT)において、制御プログラムが不適切だった。そのため、変速機構であるスチールベルトに傷がつくものがあり、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、スチールベルトが破損して走行不能に至る恐れがあるという。

 改善措置によって、全車両のCVTのコントロールユニットを対策プログラムに書き換える。また、CVTコントロールユニットの故障履歴を確認し、今回の不具合に至る履歴を確認した場合は、CVT本体を交換する。

 これまでに48件の不具合が報告されているが、事故は発生していない。

不具合の発生箇所(出典:国土交通省

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