立ちそば店「名代 富士そば」(東京都渋谷区)は10月29日、筋トレサポートメニュー「筋肉もりもりそば」(税込680円)を11月6日に発売すると発表した。リモートワークの普及で富士そばがターゲットとするビジネス層の利用が減る中、新しい客層の獲得を急ぐ。
富士そばといえば、首都圏の駅チカを中心に約130店を出店する、24時間営業のそば店だ。利用客の約7割を男性ビジネスマンが占めるという。「駅チカの好立地で24時間営業」という出店戦略で店舗数を増やした結果、国内店舗の売り上げは2018年に105億円、19年には107億円と着実に成長を続けている。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛や、企業のテレワーク導入などで、メインターゲットとしていたビジネスマンが駅前から激減。3月の売り上げは前年の8割。4、5月は4割と厳しい状況が続いた。
その一方で新しい需要が生まれたという。それが1人で来店する女性客だ。同社は、これまでグループで食事をしていた層が、1人でサッと食べられるそば屋に来店するようになったと分析する。
そこで富士そばは、新しいターゲットを狙った商品開発を進めた。着目したのが、コロナ禍で増えた「筋トレ好き層」だ。
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