森永製菓の調べによると、コロナ禍で自宅での筋トレ頻度が「増えた」と答えた人が全体で83.3%。男女別に見ると、40代男性(93.8%)、20代女性(94.5%)、30代女性(94.2%)は9割以上が「増加した」と回答した。一方、コロナ禍で筋力が「低下したと思う」と答えた人は全体で56.6%。特に50代女性は72.7%が「低下した」と答えた。
富士そばは、筋トレを始めた人が増加したことと、筋肉量の増加にはタンパク質と共に「抗酸化物質」もあわせて摂る必要があることに着目。その中でもそばに含まれる「ルチン」が推奨されていたことから、「筋トレをサポート」する商品の開発を進めた。
メニュー開発は、アスリートフードマイスターの今野善久氏に依頼。トッピングにはタンパク質が豊富で低脂質な「ヤゲン軟骨の素揚げ」を約100グラム使用した。筋トレ後の酸化ストレスを軽減するための「抗酸化作用のある栄養素」を含む食材として、そばに加えてほうれん草、大根おろし、すりごまをプラス。そして、栄養素の働きを損なわないよう、あえて「ぬるい温度」で提供するという。
料金の680円は富士そばにしては高めの設定だ。富士そばの平均客単価は約480円。同社は、特定の層からニーズがあると踏む。まずは「筋トレ愛好家が多いであろうと推測した」(広報担当者)渋谷明治通り店と池袋東口店で販売する。販売状況が良ければ、21年の春から夏にかけての全国展開も検討しているという。
「筋肉もりもりそば」は筋トレ好き層にどこまで響くだろうか。
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