角川アスキー総合研究所(東京・文京)は、「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」を実施した。その結果、15の主要なコンテンツサイトにおける単純平均では、全データ転送量のうち44%が広告と推計されたことが分かった。
また、コンテンツサイトの多くで、そのデータ転送量の半分以上を広告が占めていたことが判明した。アスキーの類推によると、スマホを持つ4人家族の場合、約2900円が広告のデータ転送量に費やしていることになるという。
調査はiPhoneの標準Webブラウザ「Safari」から15のコンテンツサイトにアクセスし、コンテンツを表示した際の全体のデータ転送量を計測。広告ブロックツールで広告を非表示にした際のデータ転送量も計測し、その差を広告のデータ転送量と推計した。なお、広告ブロックツールで広告を除外できないFacebookのようなサイトは、今回は調査対象外としている。
サイト別に測定結果を比較すると、Yahoo! JAPANやgoo、livedoorといったポータルサイトとYouTubeでは、広告のデータ転送量がコンテンツと同等か、それ以上を占めている。天気予報や災害情報を扱うサイトでも、データ量の約6割が広告だった。
Amazonや楽天といったECサイトは広告データ量の比率が下がる。しかし、広告費を払って商品を掲載している場合、広告ブロックツールで除外できないため、一概に広告比率が低いとも言えない。対照的な現象として、第三者の広告がないはずのNHKのサイトでも、広告ブロックツールで除外されるものがあった。そのため、アスキーは0.54MBを広告と推計している。
広告データの内訳をサイトごとに分析すると、多くのサイトで画像による広告が主体となっていることが見て取れた。しかし、YouTubeやYahoo! JAPANはMP4動画による広告量がかなりの比率を占めていることが判明した。
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