出版科学研究所(東京都新宿区)の調査によると、月刊誌・週刊誌の推定販売金額は、1997年をピークに22年連続マイナスという状況が続く。休刊点数が創刊点数を上回る“冬の時代”に突入している。この傾向はコンビニにも当てはまっており、ローソンとファミマの担当者はともに、雑誌の売り上げは減少傾向にあると説明する。
一方、同研究所によると、書籍は雑誌と比較して減少幅は緩やかだという。シニア向けの生き方本や自己啓発書、ビジネス書などが堅調とのこと。書店が姿を消す中で、ローソンは手堅い需要をキャッチしているといえる。
業界最大手であるセブン‐イレブンの動向はどうなっているのか。広報担当者によると、現時点で雑誌棚を減らす予定はなく、付録が充実している雑誌の強化に取り組んでいるという。出版科学研究所も、雑誌について「グッズ付録つき雑誌や人気アイドルが登場する号など、単号売れの傾向が顕著」と分析しており、出版業界のトレンドに沿った戦略を展開しているといえそうだ。
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