オンライン帰省でタブレットがバカ売れ? 中古iPad対前年比2.6倍に

» 2021年01月07日 13時27分 公開
[ITmedia]

 コロナ禍で外出が自粛となる中、消費行動が変化してきている。中でも、年末年始に向けて需要が大きく拡大したものの1つに、タブレット端末があるようだ。スマートフォンやタブレットなど携帯電話の買い取り、販売、レンタルを行う携帯市場(東京都千代田区)によると、2020年12月の中古iPadの販売数は、前年の175台に対し451台と2.6倍に増加した。

iPad Air2(2014年10月発売) 6年以上前の中古iPadは安価で人気(携帯市場)

 「コロナ禍で、20年12月28日から21年1月11日までの間、Go To トラベルキャンペーンの利用が一斉停止となり、年末年始は実家や親戚、友人と会えないため、オンラインで正月の挨拶をする“オンライン帰省”が増えたのではないか」と、同社代表の粟津浜一氏はタブレット需要の高まりの原因を分析する。

 売れ筋の中古タブレットは、これまでの「iPad Air」から、より低価格の「iPad mini」へと移行した。平均単価は、4月の3万4374円から、12月は2万3133円と1.1万円下落した。

 「第一回目の緊急事態宣言が出た4月は、在宅勤務によるテレワーク需要も重なり、3万円以上する単価の高い商品が動いた。12月に入ると安いiPadを探している個人ユーザーが増えたようだ」(栗津氏)

 間もなく2回目の緊急事態宣言が発令されようとしており、引き続きタブレットやWi-Fiなどへの投資は続くと同社は見ている。

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