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学校はZoom、広告はGoogle Meet、通信業はWebex 業界によって異なるWeb会議ツールシェア

» 2020年08月19日 11時54分 公開
[ITmedia]

 コロナ禍のもとテレワークが普及する中、ビジネスチャットやWeb会議ツールが急速に普及してきている。オリコンが6月末から7月にかけて行った調査によると、ビジネスチャットの利用率トップは「Microsoft Teams」、またWeb会議ツールのトップは「Zoom Meeting」だった。しかし、従業員規模や業界によって利用されるツールには違いが見られた。

ビジネスチャットとWeb会議の利用ツール(オリコン調査結果より)

 ビジネスチャットツールの利用上位は、Teamsが13.4%で首位。次いで「LINE WORKS」(5.3%)、「Chatwork」(5.2%)、「Slack」(4.7%)となった。ただし、従業員規模や業種、性年代によって利用ツールは異なった。

 従業員規模1000人以上の企業では、首位Teamsの比率が11.6ポイント増加し25%に。大企業に評価されている。また、保険業界の営業ではTeamsに代わりLINE WORKSが28.4%と首位だった。また10、20代の女性ではChatworkが10.4%とトップとなった。

従業員規模や業種、性年代によってビジネスチャットの利用ツールは異なった(オリコン調査結果より)

 業種によって利用が異なる傾向はWeb会議ツールでも見られた。全体のトップはZoom(12.1%)、2位にTeams(7.7%)、Skype(6.1%)、Google Meet(4.2%)と続いた。

 学校教育産業ではトップのZoomのシェアは12.2ポイント増加し、24.3%に。また、メディア・印刷・広告・マーケティング業界ではシェアトップはGoogle Meet(17.3%)だった。さらに、電気通信業では「Cisco Webex Meeting」が27.7%のシェアでトップとなり、Zoomは6.4%の利用にとどまった。

Web会議ツールでも、業界によって好むツールが異なっている(オリコン調査結果より)

 この調査は全国の18歳から69歳のビジネスパーソンまたアルバイト1万519人に対し、6月22日から7月3日にかけてインターネット上で行われた。集計は性別年代別出現率に応じてウエイト調整を行った。

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