SMBCコンシューマー・ファイナンスの調査によると、20代の貯蓄額が、コロナ禍前の前回調査と比較して伸びていることが分かった。前回2019年12月の調査で平均53万円だった貯蓄額は、19万円増加して72万円となった。さらに既婚者では前回の70万円から126万円と大幅に増加した。
現在貯蓄できているお金の平均額の変化(SMBCコンシューマーファイナンス)
さらに毎月自由に使えるお金も微増となった。全体では平均2万8760円から638円増加して2万9398円となった。増加の傾向は既婚者で大きく、前回の1万8940円から2万6327円と大きく増加した。
毎月のお小遣いの変化(SMBCコンシューマーファイナンス)
一方で、収入については悪化している。「コロナ禍前より収入が減った」という人は有職者の29.5%にのぼった。増えたという人は17.3%だった。
収入および家事時間、家族と過ごす時間、仕事後の消費についての増減(SMBCコンシューマーファイナンス)
SMBCコンシューマー・ファイナンスでは、「コロナ禍でお金の使い方を見直し、お小遣いを多めに確保できるようになったのではないか」と分析している。
この調査は2020年11月6日から9日にかけて、20歳〜29歳の男女1000人に対してインターネット上で行われた。
3割前後が「貯金箱」 まだまだアナログな貯金方法
貯金のやり方はさまざまあるが、「500円玉貯金」や「封筒取り分け」などまだまだアナログな方法が多いようだ。自動貯金アプリサービスを提供するネストエッグが、10月に行った調査によると、こうした方法が3割近くに上っていることが分かった。
若い人ほど早くリタイアしたい 日本人の退職準備は楽観的か
フィデリティが行った、勤労者を対象にした退職準備に関するアンケートによると、日本人の多くが、まだまだ退職後に必要な資金を楽観的に捉えていることが分かった。フィデリティ退職・投資教育研究所の野尻哲史は、「かなり甘く見ている。日本人は楽観的だ」と警鐘を鳴らす。
新卒の5人に1人がネット銀行利用 開設理由は?
GMOあおぞらネット銀行が3月3日に発表した調査結果によると、全国の大学4年生と社会人1年生が使っている銀行について、選んだ理由は「家族が使っていたから」がトップだった。
自分の収入を「盛って」話す男性は12%、「逆盛り」する女性は15%
収入がいくらかは隠しておくものかもしれないが、4人に一人が友人や知人に明かしたことがある。ただし、その額は必ずしも正しいものではない。男性は多めに言う傾向があり、女性は少なめに言うことが多いようだ。
資産1億円以上の富裕層、132万世帯に増加 2005年以降最多に
野村総合研究所は12月21日、日本の富裕層についての推計調査を発表した。それによると、金融資産1億円以上の「富裕層」「超富裕層」の世帯数は132.7万世帯となり、2005年以降最も多かった前回調査(17年)126.7万世帯から6万世帯増加した。アベノミクスが始まった2013年以降、一貫して増加を続けている。
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