「テレワークできる人がうらやましい」と嘆く居酒屋バイト 観光業は「収入がゼロに」沖縄県の緊急事態宣言で(1/2 ページ)

» 2021年01月20日 10時53分 公開
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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、玉城デニー知事が3度目となる沖縄県独自の緊急事態宣言を出した19日、県民からは「覚悟はしていた」などと冷静に受け止める一方で、多くが収入減など生活面での不安を訴えた。時短営業や往来自粛の必要性に理解を示すものの、感染の勢いが収まらない中での宣言には「もう少し早ければ」と不満も上がった。

時短営業拡大を前に、午後10時までは飲食を楽しむ人たち。それでも客足が落ちているという栄町市場の飲食店街=19日午後8時すぎ、那覇市安里(金城健太撮影)

 那覇市の居酒屋従業員、宇座朋子さん(60)は「感染者が増えているので仕方ない」と肩を落とす。協力金の額に不満を隠せないが「今は辛抱の時期。感染を広げないため店として要請に協力したい」と話した。

 那覇市の居酒屋アルバイト新垣航平さん(28)は、収入がコロナ禍前の3分の1に減ったと嘆き「午後10時まででもカツカツなのに、8時となるときつい。テレワークできる人がうらやましいです」とつぶやいた。

 今帰仁村でスナックを営む内間るみ子さん(61)は「午後8時からの営業なので、実質的に休業となる」と声を落とした。万一、感染者が店から出てしまったら死活問題だとし「稼ぎ時で本当に痛いが、涙をのんで受け止めるしかない」。

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