マツダは1月28日、同社初の量産電気自動車(EV)として、「MX-30 EV MODEL」を発売した。カーボンニュートラルに向けた電動化の第一歩として市場に投入。国内で年間500台の販売を計画する。
MX-30は、2019年10月の東京モーターショーで初公開。20年10月には、先行してハイブリッドモデルを発売した。EVモデルについては当初、20年度中にリース販売を開始する予定だと発表していたが、一転して市販を開始した。
EVモデルでは、新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブビークルアーキテクチャ)」を採用し、EV専用に基本骨格とボディーを強化。バッテリーパックを骨格として生かした環状構造とし、剛性アップと伝達遅れ低減を図った。また、電動化技術「e-SKYACTIV(イースカイアクティブ)」を搭載している。
加えて、ドライバーのブレーキ操作を補う回生協調ブレーキや、人の感覚に合ったトルクコントロールが可能なモーターペダル、加速状況に応じてモータートルクに同期したサウンドを発生させるシステムなどを搭載。滑らかでコントロールしやすい運転体験を提供するという。
1回の充電における航続距離は256キロ。買い物や通勤など、日常生活での実用的な使用環境に見合った走行距離や、CO2排出量の抑制を考慮し、総電力量35.5kWhのバッテリーを搭載した。充電は、普通充電と急速充電の2つの方式に対応する。コネクティッドサービスによって、専用アプリでバッテリーの充電状態を確認したり、充電し忘れ通知を受け取ったりすることもできる。
より購入しやすくするため、残価設定型クレジット「マツダスカイプラン」をEVでも利用可能とした。3年後の残価率は、従来のエンジン車と同じ55%に設定している。
3グレードを用意しており、メーカー希望小売価格は451万円〜495万円(税込)。
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