住宅設備大手のLIXILは2月5日、2021年1月に募集した希望退職について、965人が応募したと発表した。1200人としていた募集人数を下回る。
同社は、国内新築住宅市場の縮小など、事業環境の変化に対応するための変革の一環として、希望退職プログラム「ニューライフ」を実施。事業変革の加速と同時に、社外へのキャリアを選択する従業員を支援することを目的としている。
希望退職募集は1月12日〜22日に実施した。対象は、同社に在籍する40歳以上かつ勤続10年以上の正社員(工場など一部部門を除く)。募集人数は1200人だった。応募者には特別退職金の支給と再就職支援を行う。
募集の結果、特別退職金と再就職支援サービスにかかる費用として約136億円を21年3月期で「その他の費用」として計上する。
同社によると、今回の応募者は募集人数を下回ったが、事業再編や働き方改革などの施策が進んでいることから、22年3月期までに見込む販管費の削減額は実現可能だという。また、今回の結果によって、22年3月期以降に年間約82億円の人件費の減少を見込む。
希望退職プログラムに伴う費用が当初の想定より少ないことや、販管費の削減が進んだこと、また国内新築市場の回復が進んだことなどにより、21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高に当たる売上収益は前期比8.9%減の1兆3800億円、純利益は2.6倍の330億円を見込む。
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