米テスラは2月8日、15億5000万ドルをビットコインに投資したことを明らかにした。これを受けて、ビットコイン価格は急上昇。過去24時間で18%上昇し、480万円を超えた。
過去1カ月のビットコイン価格の推移(bitFlyer)
テスラのビットコイン購入は、1月の投資方針の変更を受けたもの。現金を、デジタル資産、金地金、ETFなどに投資できるようにした。併せて、テスラ製品の購入に、ビットコインでの支払いも可能にする予定だ。
テスラの提出資料
今回のビットコイン高騰により、ビットコインの時価総額は8544億ドルを突破。これは奇しくもテスラの時価総額8184億ドルを超えた形だ。テスラの株価は、この1年で約560%の上昇を見せた。同様にビットコインも1年で約560%上昇している。
乱高下を続けてきたビットコインだが、ここ半年の上昇の背景は、米機関投資家や米国企業によるビットコイン購入の動きにあるとされる。ビットコインファンドを運営するグレースケールの保有量は78億ドル相当と見られ、米大手保険会社のマスミューチュアルも1億ドル分のビットコインを購入している。
さらに、米上場企業であるマイクロストラテジーは11億ドルあまりのビットコインを保有し、米スクエアも5000万ドル相当を保有している。今回テスラが15億ドル分のビットコインを購入するなど、現金からのビットコインシフトが活発だ。
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ビットコインの価格が10月22日に130万円を超え、年初来高値となった。ビットコインは価値を計算する根拠がないため、本質的な価値がないともいわれ、価格変動の大きい資産として知られる。しかし、今回の上昇はこれまでとは違う要因かもしれない。
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約3年前、ビットコインは“終わった”と思われていた。しかし、足下ではそんなビットコインバブルの最高値230万円台をさらに100万円以上も上回り、1BTC=382万円で推移している。しかし、今年のビットコイン相場では、17年末から18年初頭に見られたような熱狂がそこにはない。熱狂なき価格上昇により、ひっそりと高値を更新し続けている。
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