ソフトバンクは2月18日、新ブランド「LINEMO(ラインモ)」を発表した。20Gバイトのデータ容量で、音声定額をオプションとし、月額2480円(税抜)で3月17日からサービスを提供する。
これまで仮称「SoftBank on LINE」としていたサービスの正式名称となる。当初、5分以内の通話無料を付け2980円のプランとしていたが、音声部分をオプションとすることで500円の値下げを行う。
コンセプトは「タノシイオドロキ。」。LINEMOの責任者を務める寺尾洋幸常務は、「LINEが持つシンプルで楽しいブランド、ソフトバンクが作ってきた予想外の動き、驚きをお届けしたい」と話した。
特徴は3つある。1つは、ソフトバンク、ワイモバイルと同一のネットワークを利用することだ。2021年度末には5万局を5G化し、5Gの人口カバー率90%超を目指す。
2つ目はオンライン専用であることだ。eSIM、eKYCに対応し、LINE上から申し込みでき、開通までオンラインで完結する。「最短即日開通。早ければ1時間以内には使えるようになる。eSIM以外に物理的なSIMもサポートする」(寺尾氏)。サポートもLINE上で行い、店舗や電話での対応は行わない。またオンライン専用を踏まえ、契約事務、SIM交換/再発行、MNP転出、契約解除料などの手数料を無料とした。
3つ目はLINEとの連携だ。LINEのトークやLINE通話、ビデオ通話などをデータ容量のカウント外とする。今回新たにLINEクリエータズスタンプの使い放題も、夏からサービスに加えることを発表した。月額240円でLINEが提供している「LINEスタンププレミアム」を無料で提供するもの。700万種類以上のスタンプが使い放題になる。
なお、留守番電話や転送電話には対応しない。またソフトバンクの家族割の人数にもカウントせず、ヤフープレミアム特典の対象にもしない。
国の要請を受けて値下げに動いた携帯各社。ドコモは月額2980円の「ahamo」を提供、KDDIは音声定額をオプションとした月額2480円の「povo」を提供する予定だ。また、第4のキャリアである楽天モバイルは、1Gバイトまで無料、20Gバイトまで1980円、20G超の場合2980円の段階制プランを用意した。
寺尾氏は、他社への最大の差別化要因は「LINEとの連携だ」と話し、「ソフトバンクの3つ目の柱となるブランドに育てたい」と意欲を示した。
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