アニメ「鬼滅の刃」の放送を超えるほどの高い注目度を支えていたのは、どんな視聴者なのか。「呪術廻戦」の原作ファンなのか、それとも「鬼滅の刃」ブームからアニメが好きになった人たちなのかを分析した。
第1話の視聴率を基準とし、第2話以降の視聴率がどのように変化しているのかをグラフで示した。すると「鬼滅の刃ライトファン」は、第1話の視聴率から最終回の視聴率で約2.4倍に上昇していた。関東全体の推移と比較しても高い視聴率を示していることから、映画「劇場版 鬼滅の刃」公開をきっかけにアニメ再放送を視聴した人たちが「呪術廻戦」に最も注目していたようだ。
「鬼滅の刃コアファン」は、第1話の視聴率から最終回の視聴率で約1.4倍に上昇していた。「鬼滅の刃ライトファン」に比べるとそれほど高い結果ではないものの、19年放送の時点で「鬼滅の刃」に注目していた根っからのアニメファンということもあるのか、ネットを中心としたメディアでの注目度には大きく影響されずに視聴していたことがうかがえる。
「呪術廻戦原作ファン」は原作コミックスの購買者ということもあり、第1話から最終回まで大きな視聴率の上昇は見られなかった。「鬼滅の刃コアファン」同様に、原作ファンは第1話から最終話まで周囲の注目度の高まりに左右されていない。またNetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスでも配信されていたことから、地上波放送以外の環境で視聴していたとも考えられる。
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