「お酒を提供しちゃダメよ〜ダメダメ。って、言われてしまいました」 ポスターを掲示した居酒屋チェーンの狙いメニューも個性的(1/2 ページ)

» 2021年05月18日 09時55分 公開
[ITmedia]

 「お酒を提供しちゃダメよ〜ダメダメ。って、言われてしまいました」

 飲食業界が酒類提供の自粛要請に苦しめられている中、ユニークなポスターを掲示している居酒屋チェーンがある。

スシローグループの寿司居酒屋「杉玉」

 その居酒屋チェーンとは寿司居酒屋の「鮨・酒・肴 杉玉」。運営するのは「FOOD&LIFE INNOVATIONS」(大阪府吹田市)で、大手回転寿司チェーン「スシロー」を展開するFOOD&LIFE COMPANIESのグループ企業だ。杉玉は、寿司メニューだけでなく、さまざまなおつまみも提供している。数量が少ないためスシローでは取り扱えない部位を使用した「中落ちほじくり手巻き」や、「〆さばと沢庵の新たなる出逢い」「ねぎまぐろとオリーブオイルの悲しすぎる別れ」といった遊び心のあるメニューも特徴だ。全国に32店舗あり、今後も店舗数を増やす方針を掲げる(5月13日時点)。

店頭のポスター

 冒頭で紹介したポスターは、「そんなの関係ねぇ!って、言いたいところですが、一日でも早く、皆さんがまた笑顔で乾杯できる日を迎えられるために、お酒がなくても杉玉を楽しんで頂けるように、お寿司を中心としたメニューに絞って、営業させて頂くことにしました」と続いている。

杉玉のメニュー(出所:杉玉公式Webサイト)

 広報担当者によると、各店舗が自治体から酒類提供の自粛要請を受けたタイミングでポスターを店頭に貼りだしているという。酒が提供できなくなった店舗では、寿司を中心としたメニュー展開を行っており、おつまみ系の種類は減らしている。提供するメニュー数を絞ることで、食品ロスを回避する狙いもある。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.