公益財団法人 流通経済研究所(東京都千代田区)は5月18日、3カ月に1回実施している「ショッパーマインド定点調査」の最新版(2021年4月分)の結果を発表。新型コロナウイルス感染予防の意識の高さが、日常の買い物行動にも変化を及ぼしていることが分かった。
新型コロナウイルス感染予防のために日常の買い物で行っていることを尋ねたところ、「店内でなるべく早く買い物を終える」という回答が最も多く、21年1月に実施した同調査の結果と比較すると5.6ポイント増加した。同様に「事前に買うものを決めて買い物メモを作る」は7.6ポイント、「チラシを見てから買い物に行く」は6.6ポイント増加。「買い物に行く回数を減らす」という回答も多かった。
また「なるべく商品・サンプルなどに手を触れないようにする」という回答も多く、事前に予定していなかった商品の購入、商品をよく吟味・比較するといった行動がコロナ前と比べると少なくなっている可能性が伺えた。
なおスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアなどの小売店舗で購買される商品の大半が「計画購買」ではなく、「非計画購買」によるものであることが分かっている。そのため従来は「非計画購買」を促す陳列や販促が行われてきたが、ウイルス感染予防の意識が高まると計画購買が促進され、非計画購買は抑制される可能性がある。
同調査は21年4月24日〜4月26日にかけ、全国の20歳以上の男女2510人を対象に実施した。
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