初年度の平均年収は「452.9万円」、業種・職種別では?前年同月比0.2%減少

» 2021年05月24日 11時32分 公開

 マイナビ(東京都千代田区)は、同社が運営する転職情報サイト「マイナビ転職」で、「2021年4月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表した。その中で、4月の全国平均初年度年収は452.9万円で、前年同月と比べ0.2%(0.7万円)減少したことが分かった。

 4月の平均年収は452.9万円で、前月の450.6万円から0.5%(2.3万円)増加したが、前年同月453.6万円からは0.2%(0.7万円)減少していた。

平均初年度年収推移(出典:マイナビ)

 経験者の求人割合は36.0%で、前月と比べ0.1ポイント減少したが、前年同月比では3.4ポイント増加した。前年同月より経験者求人の割合は増えているが、前年上半期と比べその勢いは停滞している。

 初年度の平均年収を業種別にみると、「コンサルティング」が最も高く522.3万円、次いで「IT・通信・インターネット」が504万円、「不動産・建設・設備」が482.2万円だった。掲載求人の中で経験者求人の比率が最も多かった業種は、「IT・通信・インターネット」で61.1%、次いで 「マスコミ・広告・デザイン」で41.5%、「メーカー」で40.3%となった。

平均初年度年収ランキング(業種別、出典:マイナビ)

 職種別に見ると、「コンサルタント・金融・不動産専門職」が最も高く554.3万円、次いで「ITエンジニア」が528.6万円、「建築・土木」が502.5万円で、全体平均より約50万円以上の差が見られた。

 掲載求人の中で経験者求人の割合が最も高かった職種は、「ITエンジニア」で73.1%、次いで「WEB・インターネット・ゲーム」で70.4%、「電気・電子・機械・半導体」が55.2%だった。

4月の応募条件比率(出典:マイナビ)

 世の中の急速なDX化や、コロナ禍での企業のテレワークの推進で、ITエンジニアやWeb業界の人手不足による求人増加が起こっているようだ。また、転職サイトを運営するdodaも、昨年度は抑制していた採用を今年度は再開する企業が増えると予想していて、動向が注視される。

 今回の調査は、総合転職情報サイト「マイナビ転職」に掲載された正社員の求人情報から集計した。対象は全国47都道府県、期間は21年4月1日〜30日。

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