「ギグワーカー」約4割が会社員、副業ニーズの上昇が影響

» 2021年06月07日 09時38分 公開
[季原ゆうITmedia]

 近年新しい働き方として注目を集めている「ギグワーク」。短時間かつ単発で仕事をする働き方であり、コロナの影響により採用する企業や「ギグワーク」で働く事を選択する人が急増している。求人メディア「ショットワークス」などを運営するツナググループ・イノベーションズ(東京都千代田区)が「ギグワーカー」に関する実態調査を行った結果、「ギグワーカー」の約4割が会社員(正社員・契約社員・派遣社員)ということが分かった。

誰が「ギグワーカー」なのか?(ツナググループ・イノベーションズ調べ)

 ギグワーカーとして働く回数については、会社員が「月に数回」と回答した人が30.7%、フリーターは27.6%、と「月に数回」働く人が双方共に最多となった。次いで多かったのが、会社員は「年に数回」の29.6%、フリーターでは「毎日・毎週」で24.9%となった。

月に数回程度、ギグワーカーとして働いている(ツナググループ・イノベーションズ調べ)

 次に、ギグワーカーとして希望する収入の設問では、会社員は「5万円以下」が29.8%で最多となり、次いで「3万円以下」が19.3%となった。一方、フリーターでは「20万円以下」が28.7%、次いで「10万円以下」が16.6%と、ギグワークを主な収入源とするか、現状のプラスとして余裕分と考えるかで差が現れる結果となった。

 ギグワーカーとして得た収入の用途の質問では、会社員、フリーター共に「生活費」が最多であり(会社員40.9%、フリーター50.8%)、次いで「趣味・娯楽」(同24.9%、同21.7%)となった。

 ギグワーカーとして働く際に見る応募条件はどこか、の質問では、トップが「勤務日・時間」(29.7%)、次いで「仕事内容」(20.4%)となった。また、「給与の支払日(日払い・週払い)」や「面接なし」を選択する人も一定数おり、即日に働くことや、すぐに給料を受け取れるといったスピード感を重視する点に「ギグワーカー」で働く人の特徴がうかがえる結果となった。

勤務地や時間を最も重視(ツナググループ・イノベーションズ調べ)

 調査は短期・単発アルバイト専門サイト「ショットワークス」を利用しているワーカーを対象にインターネットで実施した。期間は3月19日〜4月2日。

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