井村屋グループは6月17日、主力製品の「あずきバー」を9月にマレーシアで発売すると発表した。2019年に現地法人のIMURAYA MALAYSIA SDN. BHD. を設立。ハラール認証を取得した原材料を使用するなど現地に合わせた商品開発を行い、新たな市場開拓を進める。
商品名は「IMURAYA AZUKI BAR」。小豆、抹茶、ミルクの3種類を展開する。あずきバーシリーズの特長を生かしつつ、マレーシア向けに完全ローカライズした。人口の約60%を占めるムスリムの人に向け、イスラム教の戒律に沿ったことを示す「ハラール認証」を取得した原材料を使用し、甘さや食感なども現地のし好に合わせた。
井村屋グループの21年3月期連結決算は、売上高が0.4%減の421億5200万円、営業利益109.5%増の7億5300万円、純利益377.5%増の6億5700万円だった。コロナ禍の市場変化の影響で、点心・デリカや外食産業のスイーツカテゴリーの売り上げが減少。一方で、「あずきバー」シリーズは好調に推移し、売上本数は前期比116%の2億9200万本を記録。過去最高となった。
同社はマレーシアでの発売について「ASEAN市場のゲートウェイとして最適と考えられる」と説明。21年度からの中期経営計画では、海外事業戦略の推進を掲げ、海外事業の売上高比率を23年度に7.5%へ引き上げる方針を示している。マレーシアを起点にASEAN市場の開拓を目指す。
価格は「そのまま」なのに、なぜ沖縄のブルーシールは「容量20%増」に踏み切ったのか
バブルの名残 温泉街の「大型施設」が廃墟化 鬼怒川と草津の違いと「大江戸温泉物語」の戦略
東大生と京大生が「ここで働きたい」と思う企業ランキング 1位はいずれも……
転職で役立った資格 3位「TOEIC」、2位「運転免許」、1位は?
“日本一の朝食”を出す函館のホテル 宿泊客数を抑えてまで守ったモノとは?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング