「すし銚子丸」運営元、減収増益 酒類禁止が痛手に 21年5月期営業益は8倍

» 2021年06月29日 16時23分 公開
[ITmedia]

 回転すしチェーン「すし銚子丸」を運営する銚子丸が6月29日に発表した2021年5月期(20年5月〜21年5月)通期の業績は、売上高が前期比1.6%減の177億9400万円、営業利益が8.4倍の6億300万円、純利益が3億7800万円(前期は9300万円の赤字)と減収増益だった。

photo 銚子丸の公式サイトより

 出前館とウーバーイーツの導入を推進した他、オンライン持ち帰り予約を全店に取り入れ、デリバリーとテークアウトの需要に対応。一方、オフィス街にある不採算店舗を閉店するなどし、業績改善に努めた。

 第3四半期までは、こうした施策が奏功し「予想を若干上回る実績で推移した」(同社)という。しかし、2度目の緊急事態宣言、まん延防止等重点措置に基づく協力要請により、対象店舗で酒類を提供できず、第4四半期の業績は「予想を大幅に下回った」としている。

 利益面では、年度を通じて全社的に広告宣伝費、販促費を抑制し、店舗賃貸料の削減にも努めたため、大幅な営業益増となった。

 22年5月期は、売上高が前期比0.9%減の87億800万円、営業利益が30.7%減の2億4700万円、純利益が19.3%減の1億6300万円を見込む。

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