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» 2021年07月06日 17時00分 公開

人間とアルゴリスムが融合 フィデリティのロボアド「ザ・ハイブリッド」、資産運用の「ワンオペ」解消狙う(1/2 ページ)

フィデリティ証券は7月6日、ロボアドバイザーと人によるアドバイスを組み合わせた「ザ・ハイブリッド」サービスの提供を開始した。担当者がライフプラン相談を通じて資産運用プランの設計をいっしょに行い、ロボアドが運用。その後も定期的にアフターフォローを行う。

[斎藤健二,ITmedia]

 フィデリティ証券は7月6日、ロボアドバイザーと人によるアドバイスを組み合わせた「ザ・ハイブリッド」サービスの提供を開始した。担当者がライフプラン相談を通じて資産運用プランの設計をいっしょに行い、ロボアドが運用。その後も定期的にアフターフォローを行う。

 「既に資産運用を行っている人でも8割が『お金のことなので友人に相談できない』と応えている。知識もなく相談相手もいない。まさに資産運用のワンオペ問題だ」と、フィデリティ投信で個人金融サービスを担当する久保田誉氏は話す。

フィデリティ投信で個人金融サービスを担当する久保田誉氏と、明治大学の沼田優子特任教授

 昨今普及の兆しを見せているロボアドだが、フィデリティの調査では6割がロボットだけに任せることの不安、不信感を抱いているという。「ザ・ハイブリッド」では、人によるアドバイスを加えることで不安の解消を目指す。

 アドバイスの費用はロボアド運用費用と切り分けた。ロボアド運用費用は預かり資産額の約1%とし、アドバイスを必要とする場合、0.55%が追加でかかる。フィデリティ内に数名のアドバイスチームを用意し、初回45〜60分程度の投資ゴール設定を電話で行う。その後も3カ月に1回、フォローアップの相談を実施する。

初回および3カ月に1度、人間の担当者がアドバイスを行うロボアド「ザ・ハイブリッド」

 ロボアドの部分では、インデックス投資を中心とした他のロボアドとは違い、全てアクティブ型運用を行う。初回の質問事項で投資家のリスク許容度などから、10の公募投信の比率を変えた7つのポートフォリオに当てはめる。公募投信の運用は、フィデリティが選定したアクティブ運用会社に委託する。

 「インデックスを使うことは考えていない。アクティブ型のマルチマネージャー運用。アクティブ運用にもかかわらずこの手数料水準を実現した」(久保田氏)

アセットアロケーションは、株式、債券、REIT、オルタナティブなどを組み合わせたもの。ただし、運用の中身はインデックスを使わずアクティブ運用を行う世界各国の運用会社に委託する

 ターゲットは30代から60代の資産構築層だ。アドバイス付きのコースと、ロボアド単体で提供するネット完結の2つのコースを用意し、アドバイス付きは最低金額300万円から。「このアドバイスなら必要ないという場合は、止めてネット完結コースに切り替えることもできる」(久保田氏)という構成だ。

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