リクルートは「宿泊旅行調査2021」を実施した。調査によると、20年度に宿泊旅行者数が最も多かった都道府県は、北海道だったことが分かった。
05年の調査開始以来、北海道が初めて1位を獲得した。過去首位を守ってきた東京都は2位に、3位は静岡県だった。
20年度の延べ宿泊旅行者数は7256万人泊(前年度比46.5%減)だった。宿泊旅行実施率はいずれの属性においても大幅に減少しているが、35〜49歳女性が25ポイント減と最も減少幅が大きくなった。
宿泊旅行の同行者に関しては、夫婦2人での旅行(29.7%)が最多だった。次いで、1人旅(17.8%)、小学生以下の子連れ家族旅行(11.6%)と続いた。性・年代別では、50〜79歳で夫婦2人での旅行の割合が高く、4割以上を占めた。旅行日をみると、夏休み・ゴールデンウイーク・年末年始などの長期休暇を利用した旅行(12.4%)が減少し、平日を利用した旅行(34.5%)が増加したことから、旅行日の分散化が進んだといえる。
宿泊旅行費の総額は、推計3兆7659億円(前年度比53.6%減)だった。1回の宿泊旅行費は平均5万1800円(前年度比8000円減)という結果になった。
本調査は、国内宿泊旅行実施者を抽出する1次調査と、宿泊旅行の実態を探る2次調査に分けて実施した。1次調査は4月1〜22日にインターネットで実施。全国20〜79歳の男女を対象とし、有効回答数は2万人。2次調査は、主に1次調査の回答者を対象にインターネットで実施。調査期間は4月8〜22日で、有効回答数は1万5719人。
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