イケア・ジャパンは7月29日、200点以上の商品を値下げすると発表した。在宅時間が増え、巣ごもり需要が増加する中、ワゴンや収納ケースなどの人気商品の価格を見直し、需要の取り込みを図る。
対象となるのは、ワゴンの「ロースフルト」(3799円→2999円)や収納ケースの「スクッブ」(999円→799円)など。このうち、布張りベッドフレームの「スラットゥム」は1万4990円から9990円へ値下げする。
製造過程の効率化や改善を行い、人気商品を大量生産するほか、サプライヤーからの直接輸送を行ってコストを削減した。また、梱包材の削減や輸送時の隙間を減らすような製品デザインを行うことで、製品の低価格化を実現したという。
新型コロナウイルス感染拡大により、消費者の生活様式のほか消費意識にも変化が出てきている。共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティング(東京都渋谷区)の調査によると、消費者の約6割が「節約したい」と回答。コロナ禍で生活に不安を感じている人が増えているようだ。
イケアは、全ての商品で形、機能、品質、サステナビリティ、低価格の要素を考慮した「デモクラティックデザイン」を考慮していると説明。形の美しさや、機能性や耐久性、環境に配慮した上で、誰にでも手の届く価格であることが大切であるとの考えを示し、今後もさらなる低価格を目指すとしている。
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