あまたの事業を成功させてきた起業家、ホリエモンこと堀江貴文。時代の寵児(ちょうじ)といわれ、ITビジネスや宇宙事業など、それまでの常識を覆す手法で自らの構想や事業を実現してきた。ただ、初めからその背景に莫大な資金や、特殊な才能があったわけではない。 堀江自身が好きなことに没頭してきた結果、ビジネスが生まれていったのだ。
起業家・堀江のメッセージは、いたってシンプルだ。
あえてレールから外れよ。
3歳児の気持ちで、のめり込め。
常識とか世間体なんか、ぜんぶ無視だ!
近刊『非常識に生きる』(小学館集英社プロダクション)では「自分の人生を取り戻す」ための、41の行動スキルを指南している。書籍の内容から、堀江が考える経営者に必要な考え方を語ってもらった。
スマホというツールが世に出て、10年余りになる。わずか10年で、世界の情報インフラを支える必須のツールとなった。
一方で最近、パソコンへ回帰する流れも起きている。「スマホはただの消費端末だ」「スマホしか使っていないと、高収入を得る仕事には就けない」という意見が挙がっており、若い世代へパソコン習得が勧められているようだ。
SNSでも、ビジネス系のインフルエンサーたちが、この問題を提起している。スマホは搾取される側のツールであり、パソコンを使う側にいなければ、お金を稼ぐことはできない。だからパソコンを使える最低限の能力と教養を身につけておかないとダメだ、と言いたいのだろう。
スマホが単なる消費端末ではいけない、というのは、その通りだろう。
しかし「スマホより、もっとパソコンを使え」と言われたら、それは違う! と僕は反論したい。
パソコン回帰派は不安をあおる情報に揺さぶられ、自分たちが使いこなせていないスマホを悪者にしたいだけではないか。僕からしたら、工夫不足を棚に上げた、問題のすり替えのように思う。
人は、すすんで不安になるような情報を見たがるものだ。パソコンが使えないと、高収入を得られないというのは、あくまで一面的な事象であり、真に受けてはいけない。風説ぐらいにとらえるのが正しいだろう。
まさか本気で、スマホのせいで人はバカになると思っているのか?
だとしたら、スマホがなかった時代の方が人々のリテラシーは高く、国民の平均収入は高かったはずではないか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング