スマホで大切なのは、「見る」「楽しむ」だけでなく、「使う」ことだ。
消費端末で完結させてはいけない。
スマホのせいで、若者の読み取り能力は低下したとも言われるが、的外れもいいところだ。大量のテキストに常時触れられるスマホほど、読み取り能力を鍛えるのに効果的なツールはない。
お金を稼ぐために必要な能力や教養を、スマホで磨いていく努力が大切だ。
スマホで稼げないというのは、パソコンがどうのこうのではなく、根本的に使い方がよくないのだ。便利な情報端末ぐらいに考えていると、本領は得られない。身体の一部として徹底的に使い尽くせば、稼ぐ能力と教養を磨いていける。若い世代に習得させるべきは、パソコンの使い方より、ツールによる正しい頭の鍛え方だ。
「スマホでは稼げない」からといって、パソコンへ回帰すれば問題解消、とはならないだろう。スマホで搾取される人が仮にパソコンに戻り、使いこなせるようになったとして、稼げる側に回れるだろうか? スマホで時間もお金も絞られているマインドの人が、使うツールを旧くして、どうして変われるというのだ?
なんとなく芯を突いたような情報に惑わされ、新しいテクノロジーを悪者にするのは、古い常識に洗脳されている証拠だ。
洗脳に従う安心感に浸り、大切な問題をすり替えるのは、進化を拒むことに等しい。
不安をあおる、旧時代の常識に惑わされてはいけない。
スマホだけで億万長者になった起業家が、何人いるか? スマホ環境だけで回っている経済圏が、どれほど巨大なものか? 検証するまでもないだろう。(敬称略)
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