僕はよく、ほかの人から「メンタルが強い」と言われます。ネット上で叩(たた)かれても、かつて立ち上げたネット掲示板、「2ちゃんねる」に関連したいろいろな訴訟案件を抱えていても、どうやら、周りの人たちには、全然気にしていないように見えるみたいです。僕自身はべつに、特段自分が、強じんなメンタルを持ってるとは思ってないんですがね。
こんなふうにいうと、ちょっと語弊があるかもしれませんが、僕は、周囲にいる人たちを基本「見下しモード」でながめています。「自分は自分、バカはバカ」と考える。このモードでいると、他人に攻撃されてもそんなに気にならず、ストレスフリーで過ごすことができます。
心の持ち方のコツをつかめば、人との距離をうまく取って、余計なものに振り回されないで気分よく生きていくことができます。そしてそれは、それほど難しいことではないのですよ。
著書『自分は自分、バカはバカ。 他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)は、職場などの生活圏、ネット、社会の至るところに普遍的に存在する、「他人を攻撃する迷惑な人」と賢く距離を取り、スルーする方法について、僕自身が普段やっていることをお伝えするものです。
「一人勝ちメンタル」を手に入れる、最強のテクニック22から3回にわたって職場での生き抜き方をお伝えします。第2回目は履歴書の書き方、自己アピールの方法についてお話しします。
僕が思うに、「会社に期待する人」は、高い確率で「他者に期待する人」でもあります。そういう人は、期待通りの見返りが得られないと腹を立て、ストレスをためることになります。なので、期待なんて最初からしないで、「まあそういうもんだ」くらいの気持ちでいたほうがトクです。
期待を下げておくのは、他者に対してだけではありません。自分に対しても、同じようにすることをおすすめします。もちろん、10代、20代の若い人なら、「理想の自分像」を持ち、それを追求することはいいことだと思います。
一生懸命勉強して、いい大学に行って、こんな仕事をしてみたい。高い目標を持って物事に熱中することができるなら、結果として理想の仕事につける人もいますから。
ただし、思い描いた理想があまりにも高すぎて、現実の自分とのギャップが広がっていってしまうと、人生が思い通りに行かなくなった時、大きなストレスを感じるようになります。会社や、家族、友人を含めた他人だけでなく、自分についても他者として見なし、「人生そういうもんだ」という気持ちを持てるようになると、生きるのがかなりラクになります。
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