東北版「住みここちランキング2021」 ダントツで人気のある県は?大東建託が調査(1/2 ページ)

» 2021年08月20日 10時00分 公開
[ITmedia]

 大東建託は、東北地方在住の成人男女を対象とした居住満足度調査を実施した。住みここち(自治体)ランキングの1位は2年連続で「宮城県富谷市」。2位も2年連続で「山形県東根市」、3位は「宮城県仙台市宮城野区」という結果に。

東北版の住みここちランキング1〜5位(画像:リリースより)

 1位の富谷市は、1970年代から仙台のベッドタウンとして人口が急増し、2016年に市制移行した。イオンモールやコストコなどの大型商業施設が多いエリアとなっている。人口の90.0%以上が新興住宅地居住者で、子育て世代が多く平均年齢も若いのが特徴だ。

 自治体担当者は「仙台市の北に位置する富谷市は、豊かな住環境・自然環境が整っています。18年には『富谷市子どもにやさしいまちづくり宣言』のもと、待機児童ゼロを2年連続で達成しました。また、18歳までの子どもの医療費助成など子育て世帯をはじめとした全ての方にやさしい街を目指しています」と話す。

 居住者からは「新興住宅街で新しい家も古くからある家もありバランスがよい。徒歩圏内の施設で全てをまかなえる便利さがあります」(44歳女性)や「地震に強い地盤、津波の心配がありません。また、大型商業施設が充実していたり、児童手当が充実していたりと生活しやすい街です」(53歳男性)といったコメントが寄せられた。

 2位の東根市は県の中央東部に位置し、県内で最も人口が増加している街。さくらんぼやりんごなど、山形県有数の果樹産地としても有名だ。山形空港の所在地となっているほか、山形新幹線延伸に伴うさくらんぼ東根駅の開業など交通の要衡としても発展を続けている。

 自治体担当者は「東北の中心都市である仙台市と隣接しています。その地理的優位性から、雇用の場となる活力ある企業が数多く立地しており、工業製造品出荷額は常に県内上位です。子どもの遊び場や教育文化施設など、子育てや教育環境も充実しています」と話す。

 居住者からは「徒歩圏内に駅、病院、銀行、コンビニ、市役所、スーパー、ドラッグストアなどがあり生活しやすいです」(57歳女性)や「市の無料施設など子育て支援が手厚い点が魅力です」(33歳男性)といった回答があった。

東根市は山形有数の果樹産地となっている(画像提供:ゲッティイメージズ)

 3位は仙台市宮城野区。プロ野球チームの東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地「楽天生命パーク宮城」がある。昔ながらの地域性や仙台中心部へのアクセスの良さなどが評価された。

 自治体担当者は「宮城野区は、ビジネス街と住宅街が近接する仙台市の北東部に位置しています。仙台駅東口からプロ野球チームの本拠地球場を結ぶ宮城野通や、水族館や大型商業施設などの集客交流施設の整備が進む仙台塩釜港周辺などを中心ににぎわっている街です」と話す。

 居住者からは「都会過ぎず、田舎過ぎずちょうど良い環境です。川が近いので散歩をする人がいるなどほのぼのとした雰囲気の地域で静かな点が気に入っています。交通の便は、駅が近く、都心部に行きやすいほか、有料道路も近いので他県にも行きやすいです」(39歳女性)や「仙台駅に近く、地下鉄なので運行が止まることもなければ本数もとても多いです。買い物をする場所や病院も近くに多くあり、生活する上では全く困りません」(25歳女性)といった回答が寄せられた。

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