九州・沖縄「住みここちランキング2021」 トップ3は福岡県が独占大東建託が調査(1/2 ページ)

» 2021年07月29日 10時00分 公開
[ITmedia]

 大東建託は、九州・沖縄在住の成人男女を対象とした居住満足度調査を実施した。住みここち(自治体)ランキングの1〜3位は福岡県が占めた。1位は2年連続で「福岡市中央区」、2位は「福岡市城南区」、3位は「新宮町」という結果に。

大東建託は九州・沖縄版の住みここちランキングを発表した(画像提供:ゲッティイメージズ)

 1位は九州北部の政治・経済の中枢となっている中央区。九州最大規模の繁華街である天神や、大濠公園(おおほりこうえん)・薬院・六本松を抱える福岡市の中心部で、複数の鉄道路線や長距離バスのターミナルがあり、交通網に優れている。

 自治体担当者は「百貨店や飲食店などが多く立地し、若者の割合が高く、元気な街として知られています。舞鶴公園や大濠公園、動植物園がある南公園などの緑地や、鴻臚館(ころうかん)跡・福岡城跡などの史跡も市の中心部にあり、都心のオアシスとして人気があります」と話す。

 居住者からは「利用しやすいお店が充実しており、中心地まで徒歩圏内で行けます。都会の繁華街のようなごちゃごちゃ感はなく、少し歩けば動植物園や公園もあり自然に恵まれています」(48歳男性)といったコメントがあった。

住みここちランキング1〜5位(出所:リリース)

 2位の城南区は市のほぼ中央に位置している。区内には「西南社の湖畔公園」など、水辺のある公園が多く存在する。2005年の地下鉄七隈線の開業までは、バス中心の移動だったたが、地下鉄開業と都市高速開通により利便性が大きく向上した。福岡大学、中村学園大学も近くにあり、住宅・文教地区として知られている。

 自治体担当者は「南部には都会とは思えないような森林が広がっています。『油山市民の森』は自然観察ができる市民の憩いの場として親しまれています。また、区内には2つの大学があり、多くの学生たちの活気にあふれています。地下鉄七隈線では現在、博多駅への延伸工事が進められており、さらに交通の便が向上する予定です」という。

 居住者からは「自然が多いベッドタウンで、騒々しさもなく、近隣にはスーパーなどが多くあります。バス停が近く、移動しやすいことに加え天神などの中心地には自転車で行くことも可能です」(40歳男性)や「5年ほど前から都市開発が積極的に進められ、飲食店、カフェなどが増えたことが魅力です」(43歳女性)などの意見が挙げられた。

福岡大学のキャンパス(画像提供:福岡大学公式Webページ)

 3位は県北西部に位置し、北は古賀市、南は福岡市東区と接する新宮町。10年の新宮中央駅の開業以降、住宅開発が進み人口が急増した。新宮中央駅近くにはIKEAをはじめ大型店舗が多く立地している。博多駅までは約20分という交通利便性の高さが人気につながっている。

 自治体担当者は「JR新宮中央駅周辺や国道3号沿いにショッピングセンターなどがオープンし、買い物環境が充実しています。病院も多く、子育て世帯から人気を集めています。今後も新たな開発計画が予定されており、自然と都会のバランスに優れた街になっていくと思います」と話した。

 居住者からは「海や山が近く自然豊かな街です。最近の開発により大型家具店やホームセンター、スーパーマーケットが集積しています。また、福岡市の中心部へも程よい距離で生活しやすいです」(68歳男性)や「交通量が少ないため子供の事故の心配がありません」(33歳男性)といった意見が寄せられた。

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