フジパンが和洋菓子値上げ 「スぺースアポロ」や「パンケーキ」など平均8.4%の引き上げ

» 2021年09月02日 11時55分 公開
[ITmedia]

 フジパンが、一部の洋菓子や和菓子製品を10月1日納品分から値上げする。主原料の油脂や糖類などの価格高騰などが理由で、出荷価格を平均で8.4%引き上げる。

 対象となるのは、洋菓子の「ソフトマフィンケーキ(4個入)」「スペースアポロ」 などで平均7.9%の値上げ。「おいしいたまご蒸しパン」「ホットケーキ」「パンケーキ」などの和菓子は平均8.6%値上げする。

値上げ スぺースアポロも値上げ(フジパン公式Webサイトより)

 主原料となる油脂類や糖類は、世界的な需要拡大や主産地での天候不順によって、国際価格が大幅に高騰している。また、鳥インフルエンザの感染拡大により卵の価格が上昇。物流費や燃料費(軽油)などの経費も増加していることも値上げの原因とした。

 同社は「さまざまなコスト削減策にて内部吸収すべく取り組みを進めているが、大変厳しい状況」とコメントしている。

 和菓子や洋菓子製品を巡っては、山崎製パンも10月1日出荷分からの値上げを発表している。「北海道チーズ蒸しケーキ」などの和菓子は平均で6.5%、「まるごとバナナ」など洋菓子は平均で7.4%引き上げる。

値上げ 山崎製パン公式Webサイトより

 コロナ禍で落ち込んだ経済が回復に向かい、原材料の価格が世界的に高騰している。そのため各社がパスタやコーヒー、食用油などの身近な商品の価格引き上げを発表している。

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